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たかだか数回の掲載でこんなことを言うのもなんだが、我々も偉くなったもんである。 H島「おっさんどしたんな」 O木「ちょっと色々あって舞い上がっとんですよ」 あれは忘れもしない鉄月に入ったばかりの頃。 H島「忘れ……覚えとるぞ!」 O木「せやから言うたやないですか舞い上がっとるーって」 支局のパソコン宛に送られてきたメールを見て私はひっくり返った。 H島「えらいこっちゃでO木くん、この世の終わりや。遺書書いたほうがえんとちゃうか?」 O木「とうの昔に書いてますわ。下手したらゲート閉じるかもしれません」 お前らー!!他人の原稿にチャチャ入れんなー!! えー、ともかく。 なんとうちの探訪記を読んでうどんが食いたくなったという理由で はるかマセバから蟲人がこのニライカに単身訪ねてきたのである。 件のメールが届いたのはゲート祭進行が終わりと恒例のフヌケモードも終わってまたいつも通りの日々が戻ってきた頃の話である。 なんと無しに開いたメールにただ一文、 「うどん、たべたい」 と書いてあった。 軽い気持ちで返信したらあれよあれよと言ううちに食べに行きたい、案内を頼みたい、いつなら空いているか?とどんどん押してくるのだ。 求められれば答えるのが情報産業に携わる者の勤めと自負する私は万象繰り合わせて軽い気持ちでその日を迎えたわけだが… 牛「のーO木ー、この人どこの人やっ けー?」 O木「そこからですか!?」 なんたるちあサンタルチア、あまりに舞い上がりすぎて相手のことを何も聞いてなかったのだ。 O木「それでよく情報産業とか言えますね」 牛「細かいこと気にしよったら大人になれんぞ」 我々はいつも通り、なんとなくその場に合わせる作戦を取って待ち合わせ場所の交易船の船着き場に現れた。 O木「でもほんまどうするんですか」 牛「安心したまえO木くん、まず今まで送られてきたメールを総合すると答えは簡単や」 O木「何ですか」 牛「相手はヒトである」 O木「なるほど、確かにヒトやなかったらメールはできませんからね」 牛「次に指がある」 O木「確かに。指なかったらメールは打てませんね」 牛「そして最後に口がある」 O木「うどんが食いたいと言った以上、飯を食う口があるわけですね」 牛「これらの推理を纏めるとメールの送り主は自然に絞られるな」 O木「つまりその送り主とは?」 牛「この船着き場にいる人全員がその可能性を…」 O木「おっさんおっさん!」 船着き場を見渡せば、まばらにいる人は魚人、鱗人、蟲人……蟲人? いくら近代化が進んだとはいえニライカは田舎である。 このあたりでミズハの外から来たのはナガモリの大将とO木と自分ぐらい。 となるとあの蟲人がメールの主なのか? いやいや先入観でモノを言うのは情報産業に携わるもんとしていかがなものか。 牛「とりあえず様子見よ」 O木「あ、手振ってますよ」 牛「こっちに振っとるとも限らんやろ」 O木「なんやうどん食べるジェスチャーしだしましたよ」 牛「そういう宗教かもしれん」 O木「かばん漁って…あ、スケッチブック出てきた」 牛「絵描きかもしれん」 O木「文字書いてますね」 牛「ヒッチハイカーかもしれん」 O木「書き終わったみたいですね」 牛「どれどれ」 次の瞬間、いらん方向で遊んどった予想は一気に現実に引き戻された。 蟲人がこっちに向けたスケッチブックにはデカデカと 『うどんのおっさんですか?』 と書かれとったのである。 牛「ワシの認識はどないなっとんねん!」 O木「そのまんまやと思います」 先方は蟻人であった。 マセバのネットでどういうわけかこのニライカ探訪記が取り上げられて 興味をそそられたので…という理由だったようだ。 しかしわざわざこんな片田舎にまでご苦労さまです、と聞けば 蟻人ことSNHRなんとか氏はしばしためらったあとに 「いやーワテどっちか言うたら情報収集端末ですねん。気になることあったら出向かな気ぃすみませんねん」 と、返してきた。 もうどこからツッコんだらいいのか。 O木「訛りも勉強したんですか?」 SNHR「ええ。門の向こうのサヌキベン語言うのが近いて聞きましてん。だからあっち知り合いに頼んで色々本送ってもらいましてん」 SNHR氏ー、絶対変なもん吹き込まれとるぞー。 さて一見さんとなれば出来るかぎりディープなとこに案内するのが麺通団から脈々と続く我らの礼儀。 そして今回紹介するムカナラ製麺所である。 名前からお分かりいただけるとおり、普通の製麺所型うどん屋だが、まず見た目からしてインパクトがある。 船着き場から行政府のある中心部を抜けジュイチ街道をひたすら西に進んでキト川の手前でハンザ山方面に曲がる。 このあたりまでくるとほとんど田んぼとまばらに住居があるばかりだ。 よもやこんなとこにうどん屋があるとは思うまい。 SNHR氏の反応も然り。だんだんそわそわしている。 だがしかしバッド、ニライカのうどん力をなめてはいけない。 土手沿いの民家に入るだけの袋小路に曲がったあたりでついにSNHR氏がしびれを切らした。 SNHR「あのー、ほんまにうどん屋ありましてん?この先、行き止まりですねん」 牛「ふっふっふ、あなどったらあきませんよー」 我々は竜車を降りてなすがままキュウリがパパ状態のSNHR氏を連れて一番奥のほったて小屋に入った。 SNHR「あのー…ほんまにここでうどん食えますねん?」 牛「おっちゃーん、やってるー?」 おっちゃん「やってるでー」 SNHR「いやそんなことで……い、いーーーーー!?」 O木「おお、新喜劇リアクション」 ほったて小屋の中は普通に製麺所だ。 さすがのSNHR氏もびっくりしたご様子。してやったりである! O木「なにを勝ち誇っとんですか」 牛「ええやんけ」 おっちゃん「どうすんな?」 牛「大二つと小一つで」 ちなみにここは製麺の脇でうどんを出してるだけなのでメニューはかけしかない。 こういった製麺所型うどん屋はニライカにも香川にも結構あったりする。 さてうどんをもらって外に出て表の椅子に座り、早速いただく。 ここのうどんはいつ来ても安定している。 ほどよいコシとスルスル入るうどんと魚介の透き通ったダシはいち押しだ。 H島のおっさん曰く二日酔いでもここのうどんだけはズルズルいけるとか。 見ればSNHR氏は一口ごとに複眼の色がコロコロ変わっとる。 まぁウロコが落ちんだけマシか。 O木「蟲人ですがな」 よっぽど気にいったのかSNHR氏は小を平らげ次に大をチョイス。 うむ、連れてきてよかったなぁ。 その後にナガモリとカキタに連れてったらこれまた気にいったらしい。 船着き場での別れ際、また来ますねんまた来ますねんと連呼していた。 牛「あーええことしたなー」 O木「ほんでも今日のことどういう風にネットに書かれるんですかねー」 牛「そら次来たときに聞いたらええやんか」 と思とったら… SNHR「支局長ー、ここの校正なんですけどー」 牛「適当にしといてー…てなんでいてんねん!」 O木「なんかマセバ側から正式に調べてこいって言われたそうです」 もーいい感じにシメたのにー。慣れんことするもんとちゃうなー。 店舗情報 ムカナラ製麺所 営業時間 不定休 値段 かけ 大 120円 小 80円 気がついたらうどん屋をやってたらしい。おっちゃんもいつごろ始めたか忘れている。 基本的に製麺所のついでなので無理を言ってはいけない。 土手の上で開けた景色を眺めながらのうどんは無形文化財に推奨したい。 そばの畑にネギが植えてあるが母屋の方のは奥さんの家庭菜園なので取っちゃダメだぞ。 目に見えるコッテコテのやり取りと展開が種族の壁を越えて楽しい雰囲気だ。製麺所付きうどん屋らしいメニューと値段設定に頷きつつもそばの畑に育てているネギをセルフでとって刻んでうどんにどうぞというサービスはどうだろうかと考えてしまった -- (としあき) 2013-08-30 23 07 01 牧歌的だけど空想で終わらずにしっかり経営できそうな形に持っていっているのがすごい。辺鄙な製麺所に蟲人客が押し寄せてくる? -- (とっしー) 2013-09-14 21 34 39 異世界でも上手い料理が作れるのなら生活できるんだなーと。腕に自信があれば地球よりやりがいがあるかも -- (名無しさん) 2014-02-06 23 35 18 雰囲気吉本。特に印象深かったのが蟲人のコミュニケーションに対するどん欲さ。シンプルな製造元直食スタイルに思わず唾をのむ -- (名無しさん) 2014-08-15 03 17 31 この清々しいほどの分かりやすさとノリは感心すら覚えるほどです。うどん力とか一言で笑ってしまう語句が散りばめられていてテンポよく読めました。異世界のうどんはでんぷんとかどうなんでしょうか少し甘味だったりとか -- (名無しさん) 2017-03-22 07 30 09 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ヨハネジュウナナセイ(ヨハネ17世) ヨハネスジュウナナセイの別名。
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ヨハネハッセイ(2)(ヨハネ8世) ヨハネスハッセイ(2)の別名。
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ルドルフヨハネスヨーゼフライナーフォンエスターライヒ(ルドルフ・ヨハネス・ヨーゼフ・ライナー・フォン・エスターライヒ) ルドルフヨハネスフォンエスターライヒの別名。
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ヨハネジュウハッセイ(ヨハネ18世) ヨハネスジュウハッセイの別名。
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ヨハネ1 1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 ヨハネ1 2 この言は、初めに神と共にあった。 ヨハネ1 3 万物に言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。 ヨハネ1 4 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。 ヨハネ1 5 光は暗やみの中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。 ヨハネ1 6 神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。 ヨハネ1 7 彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになる ためである。 ヨハネ1 8 彼は光ではなく、光について証しをするために来た。 ヨハネ1 9 その光は、まことに光で、世に来てすべての人を照らすのである。 ヨハネ1 10 言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。 ヨハネ1 11 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。 ヨハネ1 12 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。 ヨハネ1 13 この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生れ たのである。 ヨハネ1 14 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての 栄光であって、恵と真理とに満ちていた。 ヨハネ1 15 ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。“‘わたしの後から来られる方は、わたしより 優れている。わたしよりも先におられたからである’とわたしが言ったのは、この方のことである。” ヨハネ1 16 わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵の上に、更に恵を受けた。 ヨハネ1 17 律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。 ヨハネ1 18 いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたので ある。 ヨハネ1 19 さて、ヨハネの証しはこうである。エルサレムのユダヤ人たちが、祭司やレビ人たちをヨハネのもとへ遣 わして、“あなたは、どなたですか”と質問させたとき、 ヨハネ1 20 彼は高原して隠さず、“わたしはメシアではない”と言い表した。 ヨハネ1 21 彼らがまた、“では何ですか。あなたはエリヤですか”と尋ねると、ヨハネは、“違う”と言った。更に、“あな たは、あの預言者なのですか”と尋ねると、“そうではない”と答えた。 ヨハネ1 22 そこで、彼らは言った。“それではいったい、だれなのです。わたしたちを遣わした人々に返事をしなけ ればなりません。あなたは自分を何だと言うのですか。” ヨハネ1 23 ヨハネは、預言者イザヤの言葉を用いて言った。“わたしは荒れ野で叫ぶ声である。‘主の道をまっすぐ にせよ’と。” ヨハネ1 24 遣わされた人たちはファリサイ派に属していた。 ヨハネ1 25 彼らがヨハネに尋ねて、“あなたはメシアでも、エリアでも、またあの預言者でもないのに、なぜ、洗礼を 授けるのですか”と言うと、 ヨハネ1 26 ヨハネは答えた。“わたしは水で洗礼を授けるが、あなたがたの中には、あなたがたの知らない方がおら れる。 ヨハネ1 27 その人はわたしの後から来られる方で、わたしはその履物のひもを解く資格もない。” ヨハネ1 28 これは、ヨハネが洗礼を授けていたヨルダン川の向こう側、ベタニアでの出来事であった。 ヨハネ1 29 その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。“見よ、世の罪を取り除く神の小羊 だ。 ヨハネ1 30 ‘わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたしよりも先におられたからである’と わたしが言ったのは、この方のことである。 ヨハネ1 31 わたしはこの方を知らなかった。しかし、この方がイスラエルにあらわれるために、わたしは、水で洗礼を 授けに来た。” ヨハネ1 32 そしてヨハネは証しした。“わたしは、‘霊’が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。 ヨハネ1 33 わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、‘‘霊’ が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である’とわたしに言われた。 ヨハネ1 34 わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。” ヨハネ1 35 その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。 ヨハネ1 36 そして、歩いておられるイエスを見つめて、“見よ、神の小羊だ”と言った。 ヨハネ1 37 二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。 ヨハネ1 38 イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、“何を求めているのか”と言われた。彼らが、“ラビーーー ‘先生’という意味ーーーどこに泊まっておられるのですか”と言うと、 ヨハネ1 39 イエスは、‘来なさい。そうすれば分かる”と言われた。そこで、彼らはついて言って、どこにイエスが泊ま っておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。 ヨハネ1 40 ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペトロの兄弟アンデレであった。 ヨハネ1 41 彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、“わたしたちはメシアーーー‘油を注がれた者’という意味ーー ーに出会った”と言った。 ヨハネ1 42 そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめて、“あなたはヨハネの子シモンで あるが、ケファーーー‘岩’という意味ーーーと呼ぶことにする”と言われた。 ヨハネ1 43 その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会って、“わたしに従いなさい”と言われ た。 ヨハネ1 44 フィリポは、アンデレとペトロの町、ペトサイダの出身であった。 ヨハネ1 45 フィリポはナタナエルに出会って言った。“わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いてい る方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの子イエスだ。” ヨハネ1 46 するとナタナエルが、“ナザレから何が良いものが出るだろうか”と言ったので、フィリポは、“来て、見な さい”と言った。 ヨハネ1 47 イエスは、ナタナエルが御自分の方へ来るのを見て、彼らのことをこう言われた。“見なさい。まことのイ スラエル人だ。この人には偽りがない。” ヨハネ1 48 ナタナエルが、“どうしてわたしを知っておられるのですか”と言うと、イエスは答えて、“わたしは、あなた がフィリポから話しかけられる前に、いちじくの木の下にいるのを見た”と言われた。 ヨハネ1 49 ナタナエルは答えた。“ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。” ヨハネ1 50 イエスは答えて言われた。“いちじくの木の下にあなたがいるのを見たと言ったので、信じるのか。もっと 偉大なことをあなたは見ることになる。” ヨハネ1 51 更に言われた。“はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あな たがたは見ることになる。”
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ヨハネニジュウサンセイ(ヨハネ23世) キリスト教の聖人。 ローマ教皇の一。 別名: アンジェロジュゼッペロンカッリ (アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ) ヨハネスニジュウサンセイ(2) (ヨハネス23世)
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ランスブルグ第三階層 ランスブルグ強襲 → ランスブルグ奪還作戦 → 石壁の街解放戦 →→ アニールの嘲笑と遺跡の声 → カレルヴォの忠義と凶王の阻止のために → 三日月湖の戦い →→ 三日月湖の冒険
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ハーブスブルグヨージェフアンタル(ハーブスブルグ・ヨージェフ・アンタル) ヨーゼフアントンフォンエスターライヒの別名。
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ヨハネジュウイッセイ(ヨハネ11世) ヨハネスジュウイッセイの別名。